t-hom’s diary

主にVBAネタを扱っているブログ…とも言えなくなってきたこの頃。

Excelでクレジットカード対応の家計簿を作る

家計簿は節約の基本であるが、クレジットカードを使うと家計簿をつけるのが難しい。
普通の家計簿では収支の記帳のみで、クレジットカードのような「負債」をうまく扱えない為だ。
そこで、複式簿記を使いたくなる。いわゆる会計ソフトの類。

しかし個人で使うには会計ソフトは大げさなので、今回はExcelの関数で簡易なものを作ることにした。
とりあえず、資産と負債をざっくり把握でき、特定の取りたい項目は別途取れるように工夫する。

入力

入力シートはシンプルに1行1明細。
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※資産状況は秘密にしておきたいので、金額は適当に入れている。

A、L、I、Eというコードはそれぞれ、Asset(資産)、Liability(負債)、Income(収入)、Expense(支出)の略。

複式簿記が苦手な方は、「右の貸方を使って左の借方を手に入れた」という風に読めば良い。

たとえば、
10行目→給料がH銀行残高になった
11行目→H銀行から5万円引き出した
12行目→現金で外食した(800円)
13行目→銀行から未払い金が引き落とされた

という具合。

カードでコンビニ弁当を買ったら、
借方が区分Eで食費、貸方が区分LでVISAとなる。

集計

同じシートでも違うシートでも良いが、適当な位置にAsset(資産)の集計を作成する。
やり方は単にSUMIF関数で集計するだけ。
まず検索範囲に借方のコード列を指定する。
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次に検索条件は「A」の入った隣のセルを指定。
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最後に合計範囲として金額列を指定。
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これで借方の資産合計は出る。

あとは貸方も同じようにSUMIFで計算して差分を取れば、資産合計が出る。
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逆にLiability(負債)は、貸方が負債の増加(新たな借り入れ等)、借方が減少(借金の返済等)である。

従って、貸方のSUMIFから借方のSUMIFを引いた差分が合計の負債額となる。
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そしてAsset(資産)からLiability(負債)を単純に引けば、Capital(資本)が求まる。
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これで超ミニなバランスシートができた。
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カードで浪費癖があって、手元に現金があるとつい油断してしまう人はこのバランスシートで現実を見よう。

この後、個別集計したい項目はSUMIFで明細列を集計しておく。
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全部やる必要はない。たとえば食費の節約がしたければ食費だけ集計すれば良いと思う。

さて、これだけでは水道光熱費や未引き落としの引き落とし予定の保険料、カードの支払い等がたまってくると、今月どれくらい余裕があるのか分からない。

従って当月未払い金という項目を作った。
貸方も借方もLなので負債は減っていないが、当月未払い金という負債で、VISAの代金のうち32000円を相殺させておけば良い。
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資産から当月未払い金の合計額を引けば、今月の支払い後に残る可処分金が算出できる。

実際にVISA代金の銀行引き落としがあったら、銀行残高と当月未払い金を相殺させる。
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こんな感じで運用を始めてみた。いつまで続くかはわからないが、とりあえず何もつけないよりは大ざっぱでも良いから把握できたほうが安心だ。


さて、このExcel方式の良い点はOneDriveに入れて外出先でも更新できる点だ。
昼の外食ではいちいちレシートまでもらっていないし、帰宅してから一日の消費を思い出して記帳するのも億劫になる。
ちょうど先日Windows 10 Mobileも買ってMobileでもそこそこExcelが使いやすいので出費はすぐ記帳するように習慣づけたいと思う。

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