この本、入門書なので書店で見かけてもスルーしていたけど、ツイッター経由でたどりついたサイトで絶賛されていたのでおもわず買ってしまった。
ストーリーで学ぶ Excel VBAと業務改善のポイントがわかる本 【演習問題付き】
- 作者: 武藤玄,オデッセイコミュニケーションズ
- 出版社/メーカー: オデッセイ コミュニケーションズ
- 発売日: 2013/07/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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そのサイトというのはこちら。
Microsoft MVPのひとり、きぬあさ氏のブログである。
で、読んでみた感想は、とにかくストーリーがおもしろい。
実際に私が初めてマクロを組んで、インターン先で絶賛されたときのことを思い出して懐かしくなった。
私のケースでは学生3人でインターンシップに行って何百件のデータ処理を効率化した。他の2人が手作業で着々と進めているうちに、私はなんとか楽できないかとVBAの本を買って勉強したのである。2人が半分ほど終わった頃、私は1行もできていなくて、ひたすら動かないプログラムと格闘していた。
2人とも興味津々で見ていたものの、だんだん私の取り組みを小馬鹿にするようになって、おまえじゃ無理だ・やめとけ・間に合わんでも知らんぞ・あほや。。と散々な言われようである。
まぁ、今から思えば手でやりつつ家で勉強するべきだったんだろうけど、当時は何とか見返してやりたい気持ちで必死だった。
そのプログラムが動いて丸一日の遅れを挽回したとき、周りの評価ががらっとかわって、それまでただのお手伝いさんと見られていた学生が、一気に皆から頼られるようになったのだ。
まあ、今からするとずいぶんとレベルの低いプログラムを書いていたんだろうけど、今VBAを続けている方は何かしらそうした嬉しかった体験を持っているんじゃ無いだろうか。
それを思い出させてくれる本である。上級者にも単純に読み物としてオススメできる。
肝心の学習内容はというと、これもよく出来ていると思った。
本当の初心者が読むには、演算子とか代入とかいう聞き慣れない言葉に対してもう少しフォローがあっても良い気がするけれど、プログラムを洗練させていく課程や、指南役の八木君の教え方はとても参考になる。
むしろ、後輩などに教える人が説明をどう組み立てるかのヒントに使うのがよさげだと思う。