t-hom’s diary

主にVBAネタを扱っているブログ…とも言えなくなってきたこの頃。

私のブログ継続術 「継続しよう」と思わないこと

週間はてなブログにこんな記事が投稿された。
blog.hatenablog.com

これを読んで、昔100記事を達成したときにこんな記事を書いたのを思い出した。
thom.hateblo.jp

当時と考え方はそんなに変わっていないけど、最近読者になってくれた方もいるので改めて自分がブログ継続のためにとっているスタンスをご紹介。

目次

継続しようと思わないこと

私が一番大事にしている考え方なので真っ先に紹介。
継続するコツが継続しようと思わないことってのは変かもしれないけど、書かなければならないというプレッシャーは継続にとって大敵で、「継続できないから、やめてしまえ」となりがち。

たとえばもちろん毎日書き続けたらそれは継続していることになるが、週に1度でもまぁ継続していると言えるだろう。月に1度でもいい。なら年に1記事でも良いのでは?2年に1記事でもいいし、なんなら10年に1記事でも。。

一体どこからが「継続ではない」となるのかは曖昧だ。ひとつだけ条件がはっきりしている。「やめる」と決めないこと。
やめない限りはもう継続していると言って良い。

この屁理屈ヤロウが。。とお思いだろうが、ついでにもうひとつ屁理屈をかましておく。

やめないコツは、「始めないこと」である。

みんな「ブログを始めた」という意識を持っている。
でも私はそうは思わず、代わりに「何か書いて公開したいときに書ける場所を手に入れた。」と考えるようにした。

ということで、私はブログなんて始めてない。
いやまぁ客観的事実としては始めてるし、当時は始めたと言った気もするんだけど、後付けで意識的に「何かを始めた訳ではない」と思い込むようにしたのだ。
ということなのでつまり、始めてないのだ。だから、やめる必要はない。

何かが始まったわけではなく、そこに書く場所を持っているだけなんだから。

消さないこと

昔読んだWeb記事で、Webサイトの記事のタイプを「鮮魚と干物」に喩えているのを見かけた。
記憶も曖昧だしもう検索しても出てこなかったので直接紹介できないのが申し訳ないけど、鮮魚タイプとは時事ネタを積極的に扱い人を集めるタイプで、このタイプの記事は一瞬爆発的にヒットするものの時が立つにつれて無価値になり忘れ去られていく。

一方で干物タイプとは目立たないけど潰しの利く記事で、主に検索流入によるロングテールアクセス(何年経ってもそれなりにアクセスが続く状態)を狙うもの。

これは面白い考え方だなぁと思った。

技術ブログとか勉強メモ・思想メモは基本的に「干物記事」である。

100記事達成の記事で、「たとえブログの更新がとまっても、書いた記事が、たった一人にでも、たとえ10年かかっても、本当にその情報を必要とする人に届けば、そのブログは無駄ではない。」と書いた。
実はこの考えに至ったのはこの干物記事という考え方のおかげである。

たとえ1記事だけ書いてそのあと更新しなくなったブログでも、その1記事がたまたま誰かに届いて人を助けることだってある。
だから、継続できないからといって消す必要はない。

継続するコツが消さないことって、当たり前っちゃ当たり前なんだけど、継続できないからといって閉鎖という判断を取る方が一定数存在する。なんて勿体ない。別に消す必要ないのに。

ハンドルネームで書く

本名が悪いわけではないけど、ハンドルネームの方がなにかと書きやすいし、現実で何かあっても記事を消さずに済む。
匿名を嫌う人も居るけど、ハンドルネームは完全匿名(名無し)とはまた別で、もう一人の自分である。
ハンドルネームは人格的に整合性をもって取り扱うのでその人の本来の姿が出やすい。

ちょっと違う話になるけど、実名・ハンドルネーム・匿名のうち、一番その人の本質が出るのはハンドルネームだと思っている。

実名というのは実社会のしがらみと切り離すことが難しく、どうしても自分の考えを素直に吐露するというよりは立場を考慮した発言になりやすい。要するに建前で書かざるを得ないということが起こる。

一方で1回限りの完全匿名の場合は自分の人格というよりは、何を書いてもどこにもつながらないことから、刹那的な感情に左右されがちで、その人が「どうありたい」と考えているかともまた違う言葉が出てしまうと思う。誰しも苛立っていたり、一時の欲に負けてしまって心無いことを書き綴ってしまうということはあると思う。

ということで私はその人が大事に育てたハンドルネームで書いた記事が、現実世界のしがらみとは関係なく、さらに刹那的な感情をぶちまけるということもなく、一番その人の人格が現れると考えている。

固定の読者を意識しすぎない

ブログを書いていると固定の読者が付くことがある。いつも読んでもらえるのはありがたいし、それが心理的報酬になって書き続けるということもあるんだけど、そこに依存してしまうと結局プレッシャーになる。

だから私は基本的に「将来の自分」を主要なターゲットに据えつつ、「検索流入の一見客」におすそ分けするつもりで書いている。
要するにブログは基本的に自分用の勉強メモとして使っている。

面白いことがあったらそれを記録に残しておきたい。だから文書に書く。
でもどうせ書くならおすそ分け。だからネットに書く。減るもんじゃないし。それだけ。

誰しも人生で1度くらい、これはぜひメモに残して置きたいっていう出来事はあるだろう。
だったらその1記事だけブログに書いてみては。別にそれで放置したって良いけど、1度といわず2度目が訪れる。
そんなときに思い出せば良い。あ、そういやブログあったなと。

コメント欄オフ

これは人によると思う。
ブログを読んで共感いただいた方から励ましのコメントをいただくのがとても嬉しいというのは分かるので、別に現状困ってなければ特に変えなくても良い。でも私はチキンハートなので、あらかじめ批判が付かないようにコメント欄はオフにしている。そんなことで記事を書くのが億劫になるなんて、とてももったいないからだ。

まぁ、間違った情報をまき散らしてしまったときに訂正依頼の手段がないのは困りものだけど、命に係わるような間違いはしないように重々気を付けるし、些細なことで批判にさらされるリスクは取れない。

この批判によって意気消沈するリスクを注意深く避けつづけたからこそ、これまでに何百と記事を書くことができた。
結果的にそれらの記事が本当に必要とする方に届き、人助けになったのではないかと思う。

誰でも書けるコメントは諸刃の剣だ。承認製にしても良いけど、心無いコメントを万が一目にしてしまったらと思うと最初からオフが無難と考えた。

書きなぐる

人様にお見せするのだから綺麗に書こう、丁寧に書こうと思いがちだけど、あんまり気にしなくて良いと思う。
ですます調が整ってなくても、なんなら文法がめちゃくちゃでも別にそれは犯罪ではない。たかだかメモの延長に過ぎないのだ。

ネットの海をさまよいつづけて数年、ようやく求めていた情報が記事として現れるということがよくある。
このとき、言葉足らずでめちゃくちゃ分かりづらい解説だったとしても「よくぞ書いてくださいました!」という気持ちでいっぱいになるだろう。
だって、それは今まで無かったものだから。

ぜひ共有したい素晴らしい知見があっても、綺麗に書く自信がないから記事にしないという方も沢山いると思う。なんて勿体ないことだろうか。
世に出してしまえばだれかが拾ってくれることもある。そしてより分かりやすい形で広めてくれたりする。
だから、とりあえず自分しか持ってない情報は、出してしまえば良い。

文章の上手い、下手なんて気にしなくて良い。冗長でも、言葉足らずでも良い。
人生は十人十色。自分しか書けない話は、共有されること自体に価値がある。

ネタ被りを気にしない

他人の文章をパクってコピペしてくるのはダメだ。
でも同じネタを違う切り口で、あるいはもっと分かりやすく書くのはアリだ。
ブログなんて所詮自分用のメモ。書きたいと思ったそのテーマが他の人と被ってるからといって諦める必要はない。

最近、微分についての解説を読み漁っているんだけど、似たような解説がどれだけあっても困らないし、むしろ微妙な切り口の違いで物事を立体的にとらえられるので助かっている。

もし皆が「微分なんて今更いくらでも解説あるし、俺が書いたところで」なんて考えていたら今ある分かりやすい説明の大半は生まれていなかっただろう。

だから、ありふれて語り尽くされたテーマだとしても、書きたいと思ったら書けば良いと思う。

コンテンツに専念する

ブログサービスを使う

WordPressを使いたいという方は多い。こんな記事なんて読まなくてもブログを継続する自信がある方は良いと思う。
あくまで私の場合であるが、恐らくWordPressを使っていたらそれは継続的にメンテナンスが必要なものになってしまい、書きたいときに気軽に書けるというコンセプトが崩れてしまっていただろうと思う。
私の場合はWebデザインがしたいという欲求と、書きたい記事があるという欲求を棲み分けたことで気負うことなくブログを続けられている。
コンテンツ作成に専念するために、余計なセットアップやメンテはしないと決めた。

技術記事を書くのであれば、プログラムのソースコードを簡単にハイライトできるはてなブログがおススメ。

デザインに凝らない

ブログサービスが用意する標準テンプレートの中から気に入ったものを使う。それだけ。
自分カラーを出したい人は凝っても良いけど、コンテンツ作成に専念するためにWordPressではなくブログサービスを選択したのでデザインも凝らないことにした。

タイトルに凝らない

ネットで本名をもじったthomを名乗り始めた頃、はてなでthomアカウントが取れなかったのでt-homとした。
そんではてなブログ作成時に初期設定で表示された「t-hom's diary」をそのまま採用。これもコンテンツ作成に専念するという方針によるものである。
※URLだけは短く覚えやすいのが良いという方針で少し慎重に選択した。後で変えるの大変なので。

何にしようか一瞬考えたんだけど、さっさと記事を書きたかったので後で変えればいいやと思っていたけど、VBA記事を書いていたらこのブログタイトルで評判が付いてきたので、このまま固定した。

まとめ

ブログは書きたいときに書ける場所。継続することに拘らず、何か気づきがあったタイミングで、適当にメモ代わりに使っていけば、それは傍から見ると継続しているように見える。

気負わずに、時々思い出したタイミングで好きに書いてみると良いかと思う。

何年も書いてない方も大丈夫。あなたはやめていない。いつでも書ける。

もう消してしまった方・作ったことが無い方も大丈夫。書く場所は無料で、5分あれば作れる。
初めてブログを作るときのアドバイスとしては、タイトルやデザインに拘らないこととWordPressではなくてブログサービスを使うことをおススメする。なぜなら、それらに拘る時点で「気負っている」ということだから。
そういうのは、あとから何とでもできる。

どうせ作られたばかりのブログ記事なんて誰も読まない。
これは悪い意味ではない。だから自由に書けば良いし、気負う必要もないということ。

それでも、書いた記事は何年もかけてたった一人、本当にその記事を必要とする人に届くことがある。
これって素敵なことでは?それで十分なのでは?だから私は、ネットに書く。

以上。

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