またVBA本を買ってしまった。
EXCEL VBA 1行コード活用辞典 (CD-ROM付き)
- 作者: 土屋和人
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2006/05/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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VBAの書籍は、入門書ばかりで中~上級者向けのものはかなり少ない。
単に「○○が出来る」というのを沢山列挙した本はよく見かけるが、私にとってこの手の本は必要になったときに参照するもので、これ以上自分のプログラミングスキルに深みをもたらしてくれるものではない。
書店で色々手に取ってみるものの、ここ最近は新しい世界を見せてくれるようなVBA本との出会いは無かった。
しかし今回買ったこの本はひと味違う。
VBAのイミディエイトウインドウを活用して、One-linerで役に立つコードをひたすら紹介している。
この本には、ショートコードのための見たことのない表記が色々出てくる。
そもそも[A1] = 1と書くだけで、Range("A1").Value = 1と同等のことが出来るということすら、一般的には知られていないのではないか。
さらに[A1:B5] = [A1:B5*2]と書くと、A1:B5のセルの値がそれぞれ2倍される。
さらに、EvaluateメソッドやDataEntryModeプロパティなど、聞いたこともない機能が色々と詰め込まれている。
Sheets([{1, 3, 5}]).Selectという表記も紹介されている。
一般のマクロに向かない表記も多いが、実際のマクロ作成にも生かせるテクニックもそこそこ詰まっており、VBAの世界観を広げてくれる良書だと思うので、絶版してしまったのは実に惜しい。
そもそもVBAで高度なことをやろうという人口が圧倒的に少ないので、こういう本はニーズが無いのかもしれない。良書が出たら早めに買っておいたほうが良いと思った。