t-hom’s diary

主にVBAネタを扱っているブログ…とも言えなくなってきたこの頃。

このブログを通じて私がしたかったこと、していること。

このブログを書き始めた当時、VBA界隈は旧態依然としたコードで溢れていた。
全ての変数はプロシージャの先頭で宣言され、変数名は極端に省略されて読んでも意味が分からず、それを補完するために本来必要のないコメントでコードは散らかっていた。

プログラミング手法はトップエンジニア達の研究・議論・試行錯誤によって磨かれ、時代とともに進化している。
しかしExcel VBA使いの中には「ExcelにはExcelの流儀がある」と言って、新しい考えを受け入れない人もいる。私は当時、Excelの権威とされる人ですら、プログラミングという大きな流れを無視し、VBAをこれまでの小さな世界に閉じ込めようとしているように見えた。

ひょっとしたらVBA書きがプロのエンジニアから小馬鹿にされるのも、プログラミングという大きなフィールドで先人達が積み上げてきたものを無視して、独自の理論を展開するExcelの権威が幅を利かせているからではと思える。

私は、ノンプログラマーが自分の仕事を遂行するのに十分だと判断した結果、初級レベルに留まることは悪い判断だとは思わない。
しかしVBAの場合は少し状況が異なる。上のフロアが存在し、行きたい人間がいるのに階段が無い。そういう状況に思えた。

記事を重ねるうち、私のブログには一つの方針ができた。
それは、VBAレガシィをぶち壊す!こと。

別の言い方をすれば、鎖国政策をつづけてきたVBA界隈に黒船を送り込み、開国に導くことだ。(ちと大げさか)

これを実現するために具体的に私がしていることは、他言語やプログラミングの技術書で学んだことをVBA界隈に持ち帰って紹介すること。ただそれだけ。実のところ私自身の実力は大したことない。この世界の本当に凄いトップエンジニア達を思うと、自分の平凡さに溜息が出ることもしばしば。

それでも情報発信しつづけてよかったのは、最近少しずつVBA界隈が変わり始めたように思えることだ。このブログがVBA界隈に影響を与えた為かどうかは定かではない。しかしリーダブルコード等の良書がVBA界隈でも紹介されるようになり、最近目にするコードは比較的新しい考えを取り入れたものが増えている。

特に最近発売されたこの本はとても良い。より良い変数名の付け方から、クラスモジュールまで、私がレガシィ脱却のために重要だと思うところを完璧にカバーしている。

以前はVBAでこのレベルの情報はネットにしかなかった。
今後もこのような良書が沢山発刊され、いつの日かVBAレガシィが一掃されることを望む。

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