最近コンビニで買い物をしていて思う。
「先に会計を済ませてくれ」
手持ちカバンに傘なんて持っていると、手が空いて無くて袋を受け取るのも一苦労。
さっさと財布をカバンに仕舞いたいのに、商品の袋詰めが終わってからでないと会計してもらえない。
結果として、後ろのお客さんからなかなかレジの前をどかないトロイ客だと思われてしまう。
(実際そんなに俊敏なほうではないが。。)
さて、なんでこうなってるのか、先に商品を渡さないと法的になにか問題でもあるのかと調べていたところ、Yahoo知恵袋に当たった。
質問の一部を引用:
スーパーから買い物する時、これは諾成契約ですか。
ベストアンサー回答の一部を引用:
買い物かごの中にある時点ではまだ契約は成立していません。
レジで対価を支払ったときに契約成立するから
要物契約です。
引用元:
実はこれ、ベストアンサーが間違っている。
「売買契約はすべて諾成契約です。」と書いたsuzaka1034さんの方が正しい。
諾成契約とは、双方が承諾した時点で成立する契約のことである。
要物契約とは、モノの引き渡しがあってはじめて成立する契約のことである。
つまり買い物では、レジで代金の提示がなされた時点で取り消しの意思を述べなければ契約は成立するはず。
「買い物かごの中にある時点ではまだ契約は成立していません。 」は正しいが、「支払ったときに契約成立」では無いのだ。
興味深いのは、事実を詳しく書いたsuzaka1034さんの回答ではなく、簡単に書いたkuru_shu_naiさんの方がベストアンサーに選ばれていること。
kuru_shu_naiさんの回答は、もしそれが事実であれば端的で分かりやすい良回答だっただろう。
でも、誤った知識で「分かりやすく」書いてしまったためにベストアンサーに選ばれてしまい、かえって間違った知識を広めることになってしまった。
読み手は単純明快なものを好むので、上記の回答がベストアンサーになってしまったのはある意味仕方が無い。
でも単純な文書は正確さを欠いていたり、情報の根拠が乏しい場合があるので、鵜呑みにせず自分で別の文献にも当たってみることが大事だと思う。
質問サイトはプロが答えているわけではないので玉石混合である。
「きっとこうに違いない」という勝手な推測で回答されるケースもある。
そこでヒントを得られることもあるけれど、裏取りは自己責任で行うべし。
ということで、コンビニの件はファミマに直接裏とり質問中である。
回答があったら差し支え無い範囲でまた記事に載せようと思う。