IT技術を独学するにあたって、挫折しないために必要なことは何だろうか。
挫折といっても原因は様々だけど、大きく分けて「続かない」と「始められない」の2種類がある。
今回紹介するのは「始められない」を避けるために大事なこと。
ある技術の学習を始められない人々を、入門難民と呼ぶことにする。かくいう私も、Androidプログラミングの入門難民である。あとAI技術の入門難民でもある。
入門難民にならないために大事なことを3つ紹介する。
- PCスペックはなるべく良いものを
- 書籍は発売されたらすぐに買う
- ハズレた書籍にこだわらずにさっさと次を買う
詳しく紹介しよう。
PCスペックはなるべく良いものを
これは、プログラミング言語を学ぶだけなら特に当てはまらない。
ただしAndroid開発や機械学習となると、それなりのスペックが必要になるので、もしそういった技術分野に興味があれば、PCスペックはなるべく良いものを揃えておいた方が良い。
かく言う私も長年Androidプログラミングに入門できないでいたのは、PCスペックが低くてAndroid開発環境や仮想マシンがまともに動かなかった為。
とはいっても何を買えば良いのか分からないと思うので。参考までに私のPCスペック。
CPU | Intel Core i5 7500 3.4GHz |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti |
メモリ | 8GB |
いまのところ、これで開発系は何も困ってない。
書籍は発売されたらすぐに買う
これも、プログラミング言語を学ぶだけなら特に当てはまらない。言語そのもののアップデートはそれほど早くないし、その時々で発売されている新しい書籍を手に取れば、概ね問題なく入門できる。特にVBAなんて10年以上ほとんど変わってない。
問題は環境の変化が激しいAndroidやクラウドプラットフォームなど、比較的新しい技術である。
発売から半年もすれば環境がアップデートされてて、まったく書いてあるとおりに進まない。右も左もわかってない入門の段階で、書籍に書いてある通りに進めないというのは致命的で、入門難民まっしぐらである。私は最近Google Cloud Platformで入門難民となった。
発売直後は良書だったに違いない。しかし、どんどん環境がアップデートされるので書籍の方が追い付かないのだ。
だから新刊が出たらすぐに飛びついて、とりあえず入門してしまうこと。入門段階さえクリアすれば、いろんなことが分かるようになるし、分かってしまえばその後の学習は古い書籍も活用できる。
ハズレた書籍にこだわらずにさっさと次を買う
これはVBAにも当てはまるし、すべての技術書に言えることだけど、当たりハズレはある。
合うか合わないかという問題かもしれないし、単に文章が下手で頭に入ってこないのかもしれない。あるいは読解力が不足しているせいかもしれない。
いずれにしても、合わない本で無理に頑張るのは挫折への第一歩だ。
お金はかかるけど、独学で良書に巡り合うためには次々に本を買った方がいい。
スタート地点にも立てない入門難民になるくらいなら、多少の出費なんて大したことない。
それに物事は多面的にとらえて初めて意味が分かるので、一冊よりも複数冊を読んだ方が違う切り口から学べるので理解が早い。
書籍の購入を躊躇しているうちに情報は古くなり、ますます挫折しやすくなる。
まとめ
やる気さえあれば、特定の技術にいつでも入門できると思ったらそれは間違いである。
技術書は高い。いつか買おうと思って後回しにしてしまう。でも、実は書籍にも賞味期限があって、後回しにしているうちにどんどん鮮度が落ちてしまう。だから、発売直後が一番安い。値段は変わらないのに、時間が経つほど食える部分が減っていくから。
機を逃すと入門難民になってしまうので、すぐにでも行動しよう。
私は今でも後悔している。
あの時、最新のPCを持っていたら。
あの時、気になった本を買っていたら。
十分なスペックのPCを手に入れた今は、良書の発売を待ちわびている。今度は逃さない!絶対に!