最近、良い買い物をしたら出来るだけAmazonでレビューを書くようにしている。
その理由は、将来的に私がさらに快適な暮らしをしたいからだ。
レビューを書く意義
Amazonでレビューを書くことと、快適な暮らしがどう繋がるのかを以下に図示してみた。
つまり気に入ったものにちゃんと高評価を付けることで他の買い手が付き、そのお金が作り手に還元されれば次の商品を開発する資金になり、私は進化した商品を再び買うことができる可能性が高まるということ。
私が一票入れたくらいで変わらないと思うかもしれないが、まだあまりレビューが付いていない段階での高評価の効果は馬鹿にならないし、沢山レビューがついていたとしても、異なる視点からの一票はとても貴重なので無駄ではない。
悪評価と高評価の性質
レビューは商品を買ってひどい目にあった人が腹いせに書くというパターンが最も多いように思う。逆に、多くの人は商品に満足したら、わざわざレビューなんて書かないのではないだろうか。このことから、基本的に悪評価は集まりやすく、高評価は集まりにくい傾向にある。
良い商品をわざわざ良いと評価する人が居なくなれば、勝手に集まってくる悪評価に負けてしまう。
これも気に入った商品をわざわざレビューする理由である。
低評価レビューのアンチパターン
低評価レビューには全く役に立たないばかりか、不当に商品の価値を貶めるレビューも多く見かけるのでアンチパターンとして挙げておく。
アンチパターン その1) 客観性がない
単に個人の愚痴を述べているだけで、客観性がないもの。
例) 全く役に立ちませんでした。思っていたのと違いました。説明が分かりにくい。使いにくい。 等
ただし主観的レビューも役に立たないわけではない。
例えば低評価が大部分を占め、ほぼ全員が「使いにくい」と言っていたら、それはまあ実際に使いにくいんだろう。
主観的な言葉も数が集まれば信憑性を帯びてくる。
アンチパターン その2) 作り手の責任ではない
例) Kindleで購入したけど何度やってもダウンロードできない。自分が(勝手に)想定していた用途に向かなかった。(測らずに買ったくせに)サイズが合いませんでした。 等
アンチパターン その3) 情報不足
使用環境などが明記されてなくて「すぐに壊れた」とか、サポートの品質が悪いとかいうケース。参考になりそうでイマイチなのがこれ。
特にサポート品質に関するクレームは具体的なエピソードが無いと判断できない。特に商品に腹を立てている顧客は、どんなに丁寧に応対しても聞く耳を持たないから。
たとえば家電を買って数日で壊れた場合、多くの顧客は「直ちに交換品を送ります!」という対応を期待する。あまりハズレを引いたことのない方ならなおさらだ。
でも残念ながら、最初から電源が入らないなどの明らかな初期不良を除き、一般的には修理対応になる。それをもって、そのメーカーのサポートが他より劣っているということにはならない。
良いレビューとは
とりわけ低評価レビューを書く場合は、具体性と客観性が重要だと思う。どういう使い方をして、どんな場面で困ったのか等、状況が具体的であるほど、読んだ人が自分のケースに当てはめて想像しやすくなる。
高評価レビューの場合、単に感じたことを主観的に書いても良いと思う。その商品を気に入ったという投票は、自動的に集まってくる低評価に拮抗する為にとても役に立つ。※ただしステマを除く
もちろん、具体的に褒めるポイントがあれば書いたほうが良いし、活用のシチュエーションが分かるようなエピソードがあればより良いレビューになると思う。
星を付ける基準
我々は商品がどれくらい良いかを星の数で判断していると思うけれど、よくレビューを読んでみると、星を付ける基準って人によって随分と異なることがわかる。
ある人は特に問題がなければ5を付け、減点法で評価しているし、ある人は問題なければ3、感動したら5という風に人によって評価が定まらない。
レビューする立場だと普通を3とする人が多いけど、買う側からしたらどうだろうか。正直評価3の商品って欲しくないだろう。特に問題のない商品なのに、Amazonで「普通」の評価が付くことで確実に買いたくなくなる。だから商品に特に問題が無かったなら最低でも4は付けて欲しいと思う。(個人の願望です。)
私の場合は「その商品が生産されなくなったらどれくらい困るか」の度合いで星の数を決める。
これは冒頭で述べた、将来的に私がさらに快適な暮らしをしたいからと関係している。
その商品に類似品が無く、全体的にとても気に入ったとしたら、たとえ一つくらい気に入らない点があったとしても私は星5つを進呈する。
残念な点は本文で述べれば良いし、売れなくて生産ストップする方がはるかに困ったことになる。
特別に気に入った商品は、もともと7つ星だと思えばいい。
おわりに
ネットが登場してから消費者の声が大きな力を持つようになった。実際にAmazonで買わなくても、レビューだけは見るという人も多い。
ユーザーは少しでも気に入らないと容赦なく商品をこき下ろす。どんなに良いものでも最初に低評価がついてしまったら苦境に立たされる。
だからこそ、良いと思ったものは、わざわざ時間を割いて賞賛を送りたい。そうしないと将来自分が欲しいものが手に入らなくなってしまうのでは。