t-hom’s diary

主にVBAネタを扱っているブログ…とも言えなくなってきたこの頃。

IT技術全般において概念モデルは比喩ではなく本質だという考察

最近ネットワークの学習をしていて思うのが、10年前の私はよく概念モデルで躓いていたなということ。たとえばOSI参照モデル等。
学習が遅々として進まなかった原因として、概念モデルが登場したときにいつも腑に落ちず苦痛を伴っていたことを思い出した。

当時の私は実装こそが真実であり、概念モデルはそれを分かりやすく説明するための単なる比喩表現に過ぎないと勘違いしていた。
しかしそんなものを見せられても一向に実装がイメージできない。実際にどうなっているのか、どのように実装されているのかを理解できなければ分かったことにならないと思い込んでいたのだ。

たとえばTCP/IPモデルでいえば、層という概念が実際にどう実装されているのか、まさか図の通り積みあがっている何かがあるわけではあるまいし、だとすればどうなってるんだ。層ってなんなんだ!分からん、何も分からん!といった具合。


この考え方が変わったのは、ブログでVBAを説明し始めた影響が大きい。
ちょうど以下の記事を書いた頃から、実装は単なる手段なので本質とは違うのではないかということに気づき始めた。
thom.hateblo.jp

新しいIT技術を考えだすプロセスとしては、(1)まず目的があり、(2)それを達成するための仕組みを考え、(3)それを実装に落とし込むという順序になると思う。

つまり(2)で考えられた仕組みの本質を抜き出したものが概念モデルであり、仕組みを学習して理解するという点に置いては概念モデルの理解がゴールなのだ。
これに気づいたことで、まずは与えられた説明を受け入れて学習を前に進めるということが出来るようになった。

もちろん、実装を学ぶフェーズもある。
概念モデルはその実装によって様々な現実的な制約を伴ってくるので、理解を深めるうえで実装を知ることは避けては通れないが、それは必要になった時に学べば良い。

以上

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