電子回路実験をしていて以外と面倒に感じるのがトグルスイッチの準備。
配線むき出しとかブレッドボード直刺しの小さいタイプとかでもいいんだけど、配線が切れたり足が折れたりという心配があって意外とストレスになる。
頻繁に操作する部分なのでもっと大雑把に扱いたい。
一応、ナイフスイッチはがあるんだけどOFF操作に両手を要するのが面倒だ。
そこで今回はON-ONトグルスイッチをアルミケースに入れて汎用スイッチ化することにした。
完成品はこんな感じ。
黒端子と、トグルスイッチが倒れている方向の赤端子が繋がるようになっている。
中身はこんな感じ。
穴開ける際にスイッチと端子の干渉を考えてなくて、危なかった。
赤線がクロスしているけど、トグルスイッチの仕組みとしては倒した向きと逆が通電するようになってるのでこれは仕方ない。
使った部品は以下の3点と、タカチ電機工業 TS型傾斜アルミケース TS-1S。
スイッチは2回路2接点。実際は1回路2接点で足りるんだけど近くのホームセンターで調達したのがコレだった。
ちなみにトグルスイッチはちょっとややこしいので電子工作初めたばかりの方はパーツ屋いく前に極と投について調べておくと良いと思う。
switch-labo.nkkswitches.co.jp
私は最初ON-OFFのイメージしかなかったのでなんで端子こんなに!?!?と混乱した覚えがある。
端子2つのタイプってほとんど選択肢なくて困った。
アルミケースの加工は、丸穴を空けるだけならすこぶる簡単。中学校の図工くらいのノリで出来る。
道具はこんな感じ。
アルミをケースの穴開け位置に木の端材を下敷きにしてポンチを当て、ハンマーで軽く叩くと窪むので、そこに鉄鋼用ビットを挿した電動ドライバーで穴を空ける。そのあとタケノコドリルでパーツが刺さる大きさになるまで穴を広げるだけ。
VesselのUSB充電式のハンディドライバー(電ドラボール)で十分だった。
私が持ってるのは普通の電ドラボールで、280回転/分で電動トルク2N(手動は10Nまで)。
同じ様な見た目でハイスピードタイプと電ドラボールプラスというのがあるけど、使ったことはないので私からは気軽におススメはできない。
ハイスピードタイプは1200回転/分だけどトルクが0.4Nしかないので、ノーマルタイプの1/5しかパワーが出せない。タケノコドリルのように穴が大きくなると接触面積が増えて厳しいと思う。木ネジもノーマルがおススメ。
電ドラボールプラスはUSB-Cになってるのが嬉しい。スピードは3段階調整式だけど、トルクと比例してしまうので低速で高トルクは出せない。これが吉と出るか凶と出るかってとこかな。高速だと勢い余ってネジ穴を舐めやすいので速けりゃいいってものでもない。このあたりは使ってみないと何とも言えないところ。
さて、ドライバーの紹介が長くなってしまったが、最後にテストの様子。
※普通はLEDに抵抗が必要。これは定電流LEDという特殊な代物なので直接5Vを突っ込んでいる。
ということで2023年、一発目の取り組みはアルミケース加工だった。
これ以上ないほどシンプルな作品ではあるが、ここから今後もちょくちょくアルミケースの出番が出てくるかなと思う。
角穴とかもそのうち挑戦してみたいと思う。
以上