今回はオシロスコープで全波整流波形を観測するためのダイオードブリッジ回路を作ってみた。
参考にしたのはグーグル検索で見つけたこのPDF
http://chtgkato3.med.hokudai.ac.jp/kougi/ME_practice/MEpractice7p.pdf
どうやら北海道大学医学部の医用工学概論実習のPDFらしい。
内部用のように思えたけどまぁ検索ヒットするから気にしないことにする。
そこで見つけたのがラグ板。
電子パーツ屋で見たことがあるんだが、正直そのときは何に使うものなのか検討も付かなかった。
パーツの足を挿すには穴がデカイし、ブレッドボードみたいに端子同士が繋がってる訳でもない。
色々調べるとどうやら真空管アンプ自作界隈にはわりと馴染みがある代物らしく、ユニバーサル基盤が登場している現在でも現役だそうだ。
何で今回わざわざ使うことにしたかというと、ラグ板のメリットとして配線が表で完結するので回路を追いやすく、ブログの説明のような用途にうってつけだと考えた為。
大きめの穴も実際に使ってみて納得。複数部品の足をまとめて入れる為だった。
てことで実際の使用例を示す。
まず前回作った半波整流回路がこちら。ダイオード1個と負荷抵抗1個なので回路ってほどのものではない。
これをラグ板に置き換えたのがこちら。
これだけだとまぁ元の方が分かりやすく思える人もいるだろうけど、強度的な問題とかで元のやり方だと回路が複雑になると早々に破綻する。
ラグを端子代わりにできるのでしつかりクリップできて安定感は抜群。
平滑用コンデンサは容量を取り換えて色々実験するのでとりあえず挿し込むだけ。ラグがしっかりしているおかげで空中配線より断然楽だ。
次は全波整流。
回路はこんな感じになっている。
半波整流ではダイオードでマイナス分を捨てることで直流にしていたが全波整流ではダイオードを4つ使ってマイナスをプラスに変換することで直流にしている。回路は複雑になるが電力ロスが減って効率の良い直流変換ができるという理屈だ。
やはりラグ板だと回路が見えるので理解しやすい。金具が大きいのでハンダ付けも結構楽だ。
場所をとるのが若干デメリットではあるけど、昭和レトロ感があって割と気に入った。
さて、正弦波を加えてみると、このとおり山が連なったような波形が出力された。
そこにコンデンサを差し込む。(極性を間違えないよう注意)
すると、割と良い感じに平滑された。
コンデンサの平滑はこんな感じの仕組みになっている。
ダイオードブリッジで得られた直流は電圧の強弱が激しいのでこうやってコンデンサで平滑してやることで電圧が安定した綺麗な直流を取り出すことができた。
ちなみにまだ少し波打ってるが、より容量の大きいコンデンサを使うともっと真っすぐな線になる。
てことで話変わったけど、ラグ板はなかなかいいぞ。
以上。