t-hom’s diary

主にVBAネタを扱っているブログ…とも言えなくなってきたこの頃。

LPI Linux Essentials 試験レビュー

本日 LPIが提供するLinux Essentials試験を受験してきた。
無事に合格したのでレビューを書こうと思う。

試験のレベル感と取得の意義

Linux認定試験の中では最もエントリーレベル。
ただし単に簡単ということではなく、Essential(本質的・根本的・必要不可欠)という名前のとおり、Linux触るなら最低限このくらいは知っておきましょうという内容が学習範囲となるため本職以外でLinux知識が必要な方には必要十分な内容だと思う。

さすがに本格的なサーバーエンジニアになるとこの出題範囲では物足りないが、オペレーターなら十分かなと思う。

特に趣味でラズパイサーバーを立てている私みたいな人間が、スキルアピールとしてLinux触ったことありますと主張するにはちょうど良い手ごろなレベル感。

逆に、Linuxをまったく触らない人が単に教養として認定取得する意義は薄い気がする。

受験料と受験方法

通常だと税込 11,000円。
ping-tという学習サイトで割引チケットを買うと税 9,900円。

試験はピアソンVueで提供されているので全国のテストセンターで受験することになる。

学習前の私のレベル感と学習方法、学習期間

学習前の私のスキルレベル

もともと10年ほど前にLinuxカルチャーに傾倒した時期があり、ファイル・ディレクトリの操作やcron設定、パッケージインストール、viでのテキスト編集など、そもそも知らないとLinuxのコマンド操作がままならないような内容に関する知識は持っていた。
ただ所詮趣味で触っている都合、ユーザー管理・パーミッション管理・アーカイバーなどは必要に迫られたことが無いため弱い。

基本情報技術者・応用情報技術者を持っているのでIT全般の基礎知識はあり。
ネットワークも以前は必要に迫られなかったのでもともと苦手分野だけどラズパイの登場以降は管理デバイスが増えすぎてCiscoスイッチを導入し、自宅ネットワークをいじり倒したので現在は苦手意識はない。

私の学習方法

以下の書籍が5編に分かれているので1編やってはping-tで対応する問題を解いた。

LPI公式認定 Linux Essentials 合格テキスト&問題集

LPI公式認定 Linux Essentials 合格テキスト&問題集

  • 作者:長原 宏治
  • 日本能率協会マネジメントセンター
Amazon

ping-tは登録無料でLinux Essentialsの学習範囲はすべて無料なので特に費用は掛かっていない。

私の学習期間

体感的には1日30分~1時間くらいで概ね1か月程度。

Redmineで学習管理していたので具体的に示すと、書籍とping-tの1周目が4/10~4/23

ping-tの2周目と全問題コンボ※までが4/24~5/8 (ソート順が逆)

※同じ問題を2回連続で正解するとコンボ

模擬試験機能もあるので計画はしていたんだけどフルコンボしたしどうにかなるだろってことで最後はダレたまま試験日を迎えた。

問題数と試験時間

60分で40問を解くのだが、所詮は知識問題なのでサクサク解けないものは考えても解けない。
従って実質所要時間は15分くらい。

総括

所詮エントリーレベル認定なので権威性は全くないが、学習期間・テスト時間ともに短い割にLinux運用の中核となる知識が習得できるので、Linuxをなんとなく使っている人がもうすこしちゃんと知識を補完したいというケースでは比較的コスパが良い資格だと思う。

普段からLinuxを触っている人なら自分の知識範囲と出題範囲が重なれば無勉強で挑んでも運よく取れるかもしれないが、コレクション価値のある認定ではないのでそういう取り方は時間と金の無駄だと思う。ちゃんと網羅的に学習を進めるのがおススメ。

日本では高難度認定ばかりがもてはやされてエントリーレベルの認定を無意味と一蹴する人も多い。
しかしエントリーレベルの認定は通常その分野で最も重要な知識をカバーしているため、学習時間に対する得られる知識という意味で最もコスパが良い。
専門分野ならともかく周辺分野の知識を固めるのに高難度認定はオーバーキルなので今後もこうしたエントリーレベルの認定を積極的に活用していきたい。

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