何かを学んでいると、まだ説明されていない箇所に対して色々と疑問が湧いてくることがある。たしかに、分からないというモヤモヤした気分のまま次に進むのはなんとなく気持ち悪いものだ。
一般的に学習において疑問を持ち、自主的に調べるのは良いこととされるけれど、最近思うのはひょっとすると一概にそうとも言えないんじゃないかということ。
私がまずいと思うのは「分からない。嫌だ。」という疑問に対する不寛容さである。
例えば自分で調べてみたものの疑問が疑問を呼んでさらに混乱し、結果的に一歩も動けなくなるという事態に陥る危険性もある。特に独学の場合は適切なアドバイスが受けられないため、疑問に対する不寛容さは挫折につながりやすいのではないか。
以前、物事は全てがつながった時に初めて完全に理解できるという趣旨の記事を書いた。
thom.hateblo.jp
物事を理解するにはそれ相応のステップが必要であり、地道に学んでいく努力も必要である。疑問があって先に進めない、躓いてしまうというのは、ある意味ではそうしたコツコツとした地道な努力を嫌い「すぐに結果が欲しい」という甘えなのかもしれない。
とりあえず、疑問は疑問のまま受け入れて、今は分からないけれど次に進んでみようという勇気も必要なんじゃないかと思う。
ただこの記事を鵜呑みにして何も自分で調べないという姿勢もそれはそれで学習においてマイナスだと思うので、そのあたりはバランスが大事。