今回はAmazonで購入したスターリングエンジン模型というもので遊んでみた。
実際に届いたのがこちら。
小さいアルコールランプを使うので燃料用アルコールが要るかと思ったけど、清掃用にストックしていた無水エタノールで代用できるようなので助かった。
燃料用は安いメタノールを主成分としてエタノールを混ぜたもので、毒性があるので誤飲したりすると意識障害や最悪は死に至ることがあり、皮膚についても危険である。
臭いをかぐだけでも気分が悪くなる人もいると思う。
エタノールは消毒に使えて比較的安全なのだが高価である。
まぁキャンプとかで日常的にアルコールランプを使うならともかく、この量の小瓶ならエタノールでいいやという判断。
なお、お酒の主成分もエタノールだけど、消毒用などの無水エタノールは不可飲処理というわざと飲めなくする処理を施すことで酒税の対象外になっているので、飲用は厳禁。
完全に余談だけど料理酒が安いのも不可飲処理のおかげらしい。あっちは飲めるけど、酒税対策で単独の味はゲロマズになるよう調整されてるとのこと。
あとアルコールランプの注意点としてアルコールの残量が少なくなった状態で火をつけると中の気化したアルコールに引火して爆発する場合があるらしい。
アルコール量は8分目~半分くらいを保つようにする必要がある
さて、気になったのはアルコールランプ固定用の金具。
アルコールランプをセットするときにこれのせいで上のガラス管と絶妙に干渉し、少し傾けないと入れることができない。
ランプにはフタもないし、この狭所で火を消すとかどうしようか悩んだ。
いざというときにランプを避けられないのは危ないのでは。
(なんでそんな作りなのか、このあと動かしてみて理由が分かる。)
それでアルコール火災の初期消火について色々と調べて大層な準備をしてアルコールランプ単体での燃焼をやってみた。
第一候補:薬さじで火を抑えこんで窒息消火
第二候補:ビーカー小を被せる(台所の溝から少し空気入りそうなのが難点)
第三候補:フラスコを被せる(これなら隙間ないはず)
第四候補:濡れ雑巾を被せる
第五候補:ビーカー大の水(マッチ消火用と兼用)をかける。(油火災の場合水をいれると大炎上するのでNGだけど、アルコール火災は大量の水で消化が可能とのこと。)
第六候補:消火スプレー(説明書きに1回で使い切れって書いてるのでマジ火災リスクが出た場合のみ)
まぁなんのことはなく、薬さじで素直に消えてくれた。
これなら狭所でも消せる。
そんで動かしてみた動画がこちら。
youtu.be
30秒の余熱の後、フライホイールを手で少し勢いをつける感じで何度か回してやるとそのうち始動する。
このホイールが発電用モーターを回し、USBライトが光っている。
動かしてみて分かったのが、こんなシンプルな作りなのに意外と勢いよく回るということ。
干渉してかえって危ないのではと考えていた固定金具だけど、挙動をみると逆にこれくらい固定してないとヤバそうということが分かった。よくできている。
まぁエンジンそのものは「へぇ。すげぇ。面白い。」で終わるんだけど、むしろこの実験をするために色々と安全について調べまわったのが活きた知識になったような気がする。何事もやってみるもんだ。
以上